栄養抜群の高麗人参。これを食べている韓国人は元気モリモリです。

韓国旅行や韓流ドラマをもっと楽しみたい方に「栄養満点の高麗人参(韓国の食事)」をお伝えします。

高麗人参の名前

高麗人参は、御種人参(オタネニンジン)、朝鮮人参、または単に人参と呼ばれています。人参という名称は、枝分かれした根の形が人間の姿と似ていることから名付けられました。

高麗人参はウコギ科ですが、一般的に食べる野菜の人参はセリ科になりますので、近類種ではありません。

朝鮮半島での高麗人参

韓国での発音はコリョインサムと呼び、約1000年前から朝鮮半島で栽培されていたと言われています。以前は野生の高麗人参を取っていましたが、15世紀には野生の高麗人参を人工栽培することが本格化され、近年ではそれをさらに効率化させる栽培方法が確立されています。

古来より、不老長寿、万病の薬と信じられていましたので、王室へ納められたり、他国への貢物として重宝されていました。

高麗人参

高麗人参

高麗人参の栽培

秋に種をまき、翌年の秋に植え替えをし、5年ぐらいで収穫が可能になります。高麗人参は栽培した土地の栄養分を全部吸い取ってしまうので、1度栽培された場所は2年以上は栄養を与え、使わない状態にしておかないと、次の栽培はできません。

高麗人参の種類

栽培してそのままの状態(根を乾燥させない)・・・水参(スサム)

皮をはいで乾燥させたもの・・・白参(ペクサム)

蒸してから乾燥させたもの・・・紅参(ホンサム)

水参(スサム)を熱湯につけ、皮をはぎ乾燥させたもの・・・大極参(テグクサム)

高麗人参の薬効

薬効成分は30種類の人参サポニンと微量のアルカロイドで、これらが複合的に作用し、体内の抗菌作用や免疫力を高め、体の熱を調節する機能に優れた効果があります。

韓国では一般的に虚弱体質、更年期障害の緩和、糖尿病、肝機能の悪化を防ぐ、貧血症、ストレスや二日酔いにも良いことで知られています。日本でも言われていますが、滋養強壮の効果があると言われています。

高麗人参の名産地

江華島(カンファド)、忠清南道錦山(チュンチョンナムトクムサン)が有名です。

江華島(カンファド)の地図

清南道錦山(チュンチョンナムトクムサン)の地図

貴重な高麗人参

一般的な考えと同じで、高麗人参も人工栽培されたものよりも、山に自生するものの方が高価で、薬効も高いです。中には数百万円するものもあるというので驚きです。

山に高麗人参を探しに行くスペシャリストとして、シムマニという職業が存在します。このシムマニは先祖代々の家業として続けている場合が多く、神秘的な力で高麗人参を見つけることができると言われており、御世清め、伝統的な衣服をまとって、山に高麗人参を探しに行きます。

ちょっとだけハングル

고려인삼(コリョインサm) = 高麗人参