ジャンルを問わず韓国に関することをコラムとして掲載します。韓国旅行や韓流ドラマをもっと楽しみたい方に「ソウルの冬」をお伝えします。
冬にソウルに行く人は十分な備えを
桜が満開でお花見を楽しんでいる時期ですが、ソウルの冬についてお伝えしたいと思います。
私が住んでいる名古屋の一番寒い1月や2月でも、最低気温がマイナスを下回ることはありません。東京や大阪でも大差はないと思います。
私が12月にソウルへ行ったときの最低気温は、なんとビックリ!マイナス16度だったのです。旅行者のバイブル地球の歩き方では、「ソウルの年間最低気温はマイナス10度」とありましたが、それ以上に寒いのです。
そのときに日本の気温を見ましたら、名古屋は2度、北海道の札幌はマイナス7度でした。もちろん北海道や東北の一部の地域では、年間最低気温がソウルと同じぐらい寒くなることもあるでしょう。
日本で一番寒い地域、寒い時期と同じぐらいソウルの冬は寒いのです。マイナス10度が当たり前、寒いときはマイナス15度以上になります。
冬の北海道や東北は雪が多く、積雪量は数メートルになるのに比べ、ソウルの冬は寒いのですが、雪はそれほど多くありません。
年間の雪の量や回数で言えば、名古屋や東京よりも少し多いぐらいです。
仁川空港
韓国人の友達から「ソウルの冬は寒い」と聞かされていた私は十分に準備をしてから、ソウルに降り立ちました。
ユニクロでヒートテックの厚手の靴下、ヒートテックのタイツにジーパン、ヒートテックの長袖のTシャツにシャツ、厚手のトレーナー、ダウンジャケット、手袋と自分で考えられる完全防備です。
ソウル市内を歩くとそれでも寒いのです。
もう寒すぎて外にも出たくないぐらいです。
世界遺産の宗廟(チョンミョ)へ行ったのですが、観光客は私たちだけ。池も凍っていました。寒すぎて動けないぐらいでしたが、「ここまで来たら絶対に観光をする」という熱い決意で、「寒い。寒い」を繰り返しながらもすべてを見て回りました。
宗廟(チョンミョ)の池
「この寒い気温の中でソウルの人は生活できるのか?」と疑問に感じてしまうぐらいです。
街で見かけるソウルの人々の多くはロングサイズのダウンジャケットを着ている人が多く、風を遮るためフードもかぶっています。
日本と同じで若者はファッション重視で薄着の人が多くいますが、その我慢は日本の若者の比べ物になりません。なんてたってマイナス15度ですから。
ソウル市内の人々
ソウルの寒さに完全防備で臨んだ私ですが、ある身体の一部が寒さに耐えられずにいました。
それは「耳」です。
寒さを通り越して、痛くて耳が取れてしまいそうなのです。
ダウンジャケットのフードをかぶればかなり軽減されるのですが、私の中で何故かそれはできず、悩んでいたところにある最新兵器を発見しました。
「耳あて~」(ドラえもん風)
ショッピングセンターのEマートでブラブラしていたときに見つけ、「これだ。これがあれば耳がとれることはない」と3,500ウォンで購入。
日本では使ったことがないのですが、この耳あてのおかげで、外に出ても楽しむことができました。顔が寒いのですが、それは何とか我慢できます。
耳あて
ソウルの冬(特に12月と1月)に旅行をされる方は、考えられる限りの防寒をしていってください。
ちょっとだけハングル
이・마트(イ・マト) = Eマート