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サッカー日韓戦での出来事 - 韓国についてのコラム

サッカー日韓戦での出来事(アジアカップ2011) 2011.1.27

2011年1月7日から中東のカタールで、「どこの国がアジアで一番強いか?」を決めるアジアカップ2011が開催されています。

日本と韓国とは共に準決勝まで進出し、25日(火)に決勝進出をかけて対決することになりました。

激闘の末、日本の勝利。

サッカーが好きな私ですが、ここでは試合内容については省略しまして、この試合で発生した日本と韓国の問題を取り上げたいと思います。

それは前半23分に起きました。韓国のキ・ソンヨン選手がPKによるゴールを決めた後、カメラに向かって「サルのモノマネ」をしたのです。

この瞬間を見ていた私は「なぜキ・ソンヨン選手がサルのモノマネをしたのか?」がわかりませんでしたが、試合後の報道で明らかになってきました。

どうやらキ・ソンヨン選手は日本人サポーターが持っていた旭日旗を見て怒りを抑えられなかったとのこと。これは本人が言っているので間違いありません。

 

「なぜ怒りが抑えられなかったのか?」

それは旧日本軍が旭日旗を使っていたからです。旭日旗とは一般的に使われる日の丸(日章旗)と違い中央の赤い丸から赤い線が複数書かれている旗です。

キ・ソンヨン選手はこれを見て「日本人のサポーターがわざと旭日旗を使い韓国を挑発した」と考え、ゴール後に日本人に抗議するためにサルのモノマネをしたのです。

 

このことについて客観的な立場から冷静に分析したいと思います。

 

○旭日旗について

確かに旧日本軍は旭日旗を使っており、アジア各国(特に韓国と中国)には旧日本軍の象徴として捉えられています。しかし、一般的な日本人にはそのイメージが少なく、サッカーをはじめとするスポーツの国際試合で使われることもあります。

日本の海上自衛隊でもこの旭日旗が使われており、決して旧日本軍だけが使っていたわけではありません。

アジアカップで日本と韓国の試合を見ていた日本のサポーターがどのように考えて旭日旗を使っていたのかはわかりません。旧日本軍の象徴(韓国にとって)である旭日旗を使って韓国を挑発したのであれば由々しきことですが、ただ単に日本の旗として使っていたなら問題ないです。

今回の問題は日本人と韓国人の感覚のズレから起きたものです。

日本人は「別にそんなつもりはないし、旭日旗が旧日本軍の象徴だと考えていない、または知らない。そんな細かいこと、昔のことは気にしないで」と考え、韓国人にとっては「日本人は旭日旗を使って韓国を挑発している」と考えるのです。

キ・ソンヨン選手を擁護するとすれば、「旭日旗は旧日本軍の象徴であり、悪の象徴」という教育を受けてきて、アジアカップという大きな舞台でゴールを決めたため、興奮してあのパフォーマンスをしてしまったと思います。

ただ、日本人から見る(本人のコメントを聞く)と不快に感じるのは当然です。

 

○サルのモノマネについて

このパフォーマンスは明らかに間違っています。日本を侮辱したから悪いのではなく、一般的にサルのモノマネは白人がアジア人に対して、「アジア人は黄色いからサルみたいだな」と侮辱の意味を込めて行うものだからです。

キ・ソンヨン選手はスコットランドのセルティックに所属しているため、自身も人種差別を受けたことがあるにもかかわらず、サルのモノマネをしてしまったのです。

きっと本人は興奮状態にあったので、ついついやってしまった感じはしますが、アジア人がアジア人に対して行うパフォーマンスとしては間違っていますので、どうせやるなら日本人にしか当てはまらない行為をするべきでした。本当は何もしないのが一番なんですけどね。

ちなみに「昔の日本人はサル」という反日教育からサルのモノマネをしたとの言われています。

このことは全ての韓国人が思っているわけではありません。私の友達も「そんなことを考えたことがない」と言っていますが、実際にはそう思っている人がいるということは悲しいことですね。

FIFA(国際サッカー連盟)は人種差別的な発言に対しては力を入れて対応していますので、キ・ソンヨン選手にもペナルティが科せられる可能性はあります。

事件から数日後、韓国サッカー協会から日本サッカー協会に「韓国サッカー協会は結果として日本の皆様に誤解を与えることになり、申し訳なく思う」という内容の謝罪手紙が届きました。これを受けて日本サッカー協会は韓国サッカー協会に抗議をしないことを決定。

韓国サッカー協会がキ・ソンヨン選手に事情聴取した結果、「キ・ソンヨン選手は日本人に対して行なった行為ではない。所属するセルティックで相手サポーターから猿呼ばわりされるので、差別発言をする人たちにやった」と語っているそうです。

いろいろと情報が飛び交っていますが、何はともあれこの事件は収束しそうです。

 

○デビル・キムヨナのお面

日本ではあまり報道されていませんでしたが、もう一つ韓国人を感情的にさせたことがあります。

それは日本人サポーターが韓国フィギュアスケートの人気者であるキム・ヨナに赤い角がついたお面をしていたことです。

サッカー韓国代表は「レッド・デビル」という相性のため、韓国のサポーターは赤い服を着て、時には赤い角をつけています。

このキム・ヨナのお面については、「韓国人だったらいいけど、日本人がつけることは韓国を侮辱しているからだ」と韓国人は思っています。

日本人サポーターがどこで、なぜこのお面を購入したのかは分かりません。韓国を侮辱するためにこのお面をつけていたのではなく、面白いと思ってつけていただけなのかもしれません。

普通に考えると、日本人サポーターが韓国人のお面をつけながら、日本代表を応援するのはおかしいので、韓国を侮辱したということは考えないとしても、やはり変わった現象で、日本人から見ても「なぜ?」と思ってしまいます。

 

今回のサッカーでは日本のサポーターのことが韓国の批判を買っていますが、韓国のサポーターも悪意のある垂れ幕やイラストを使ったこごがありますので、お互い様とも言えます。

 

これらの問題、特に歴史問題に関することで毎回思うのは、「日本は認識不足、韓国は意識しすぎ」ということです。

どこの国でも隣接する国とはいろいろと問題を抱えています。戦争に関しては簡単に和解はできませんが、韓国に興味がある人間としては少しでも良好な関係を築いていって欲しいものです。

 

ちょっとだけハングル

기성용(奇誠庸、キ・ソンヨン) = 韓国代表のサッカー選手

김연아(金姸兒、キm・ヨナ) = フィギュアスケートの選手

박지성(朴智星、パk・チソン) = 韓国代表のサッカー選手